車のアルミホイール盗難対策に有効なのは照明?

行きつけのプロショップの社長さんの会社で、お客さんから預かっている車からアルミホイールが盗まれてしまった事件があり、警察に被害届を出しても結局、アルミホイールが帰ってくることはなく、その後はセキュリティを強化して対策をする流れでした。

警察も本気になれば、犯人を特定することは可能なのでしょうけど、殺人事件等の重大な事件でもないかぎり、捜査本部を開くこともなく、末端の警察官による事務的な処理に終わりますから何も対策をしていない場合、アルミホイールは先ず戻ってきません。

それで、結局、盗まれたお客さんのアルミホイールは日本では簡単に入手できない高価なタイプだったらしいのですが、お客さんに事の経緯を説明してから、弁償してうまく収まったらしいのですが、相手によっては訴訟問題にもなるので結構深刻な話です。

 

 

目次

車のアルミホイール盗難対策に有効なのは照明?

 

それまで、プロショップ社長の会社敷地内には防犯カメラも設置しておらず、特に防犯対策をしていなかったこと、利便性が良い幹線道路沿いに工場がありますから、犯人の逃走もスムーズに行えるのですが、最大の目的はアルミホイールの盗難を防ぐ事です。

社長の工場には監視カメラを何台も取り付けて、更には赤外線センサー付きの照明もたくさん取り付け、人が工場の敷地内に侵入した時点で照明が一斉に点灯するようにしたところそれ以降はアルミホイールが盗まれることもなく、盗難事件も発生してません。

防犯カメラだけ設置しても夜間の暗い時間帯であれば、ぼやけて不鮮明な状態でしか記録できないことが多く、窃盗グループはそれもよく知っているので平然とホイールを盗むんですけど、明るい照明の一斉点灯というのは、窃盗グループに都合が悪いのです。

 

 

明るい照明の環境なら防犯カメラも鮮明に記録可能。

 

車のアルミホイールを専門としている窃盗犯の特徴としては、明るくて人に目立つ場所での犯行を極端に嫌う傾向にありますので、夜間の人がいない場所、人通りのない場所、そのような暗くて人気のない場所なら驚くほど堂々とアルミホイールを盗みます。

しかし、人の気配を感知して、夜間に極端に明るい光を照射する照明を適切に敷地内につけておくと、それを極端に嫌がるようで、更には監視カメラで常時敷地内を保存している訳ですから、明る光により顔や車のナンバーなどが正確に記録される訳なのです。

他にも敷地内に侵入すると騒音を発生させる防犯装置などもありますが、それらは台風などの大雨の際にご動作することもあり、周辺への近所迷惑になること、それらを取り付けても費用対効果が低いことから、防犯カメラと赤外線照明の追加だけで十分です。

 

 

車両そのものの窃盗とアルミホイール窃盗の違いは?

 

ここで、ランドクルーザーやレクサス等の車両そのものを盗んでいるプロの窃盗団と、アルミホイールを盗んでいる犯人の違いを知っておくと、何故?アルミホイールの盗難対策に明るい照明が有効なのか?それがよく分かりますので、知っておきましょう。

プロの窃盗団の場合、明るい照明をつけようが、防犯カメラをつけようが、車両そのものに防犯装置をつけようが、頑丈なガレージの中に格納しようが、平然と車を盗んでいきますが、アルミホイールを盗んでいるのはもっとレベルが低いただの犯罪者です。

よって、マックガードをしていようが、実は簡単に外す事ができるので、アルミホイールは簡単に盗めて高く売却できる利回りが良い商品なので、少しでもリスクが高いと感じた場所、感じた車には近寄らないことが多いので、明るい照明対策が有効なのです。

お客さんの車を預かるプロショップとしては、お客さんの車にプロが理想とする高価な個別なセキュリティーを取り付けるのは不可能ですし、チェーンなどで対策をしてもアルミホイールの盗難対策には限度があり、予算もあるので、照明の有効活用がお勧め。


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