昭和の時代でしたら殆どの車がMTと呼ばれるミッションを自分で切り替える仕組みで動く車ばかりだったのですが、今現在はMT仕様の車のほうが大変珍しくなっていて、殆どがATと呼ばれるオートマの車になっているのが現状です。
MTの場合は自分でギアを切り替えながら、加速重視、トルク重視、巡航運転重視、バック等、ギアを切り替えることにより、ドライバーが自分で車の特性を変更するのが特徴であり、一般的にはMTの方が燃費が良くなります。
その反対にATと言うのは、オートマの名前の通り、自動でギアの変更が行われますので、MTとは違ってアクセルペダルを踏むだけで最適なギアで車の運転をすることが出来、ドライバーの負担が大幅に減るメリットがあります。
免許取得時はMTで取得しておいた方が良い理由。
最近はATの車ばかりが流通していますので、免許取得の際もAT限定の方が安くて簡単に取得できるイメージがありますから、AT限定で取得する人が増えているようですが、個人的に言えば、免許取得時はMTで取得しておいたほうが後々便利です。
この便利といった表現に関しても、人によってはATの車しか買わないし、それしか運転しないからMT入らないと思うかもしれませんが、そのうち仕事でMTの車を運転しないといけなくなることもあり、その際にAT限定だと運転ができなくなります。
後は、MTの車を運転したいたほうが車の挙動などに詳しくなり、結果的に運転技術の向上につながることも多く、将来的にはATの車を買うにしても、最初はMTの安い中古車を購入してからそれで練習をする人も実際にいます。
将来に渡ってATの車しか運転しないのであれば、AT限定でも良いのでしょうけど、人間何が起こるか分かりませんので、可能であるならMT対応の免許を取得して置くと後々AT限定解除をする必要もないので、便利です。
ATの性能が劇的に向上して911GT3すらATになった時代。
最近ではMT対応の車を探すほうが難しくなってきており、MTの車と言えば、旧車と呼ばれているNSXやGT-R、RX-7やシルビアS15等の国産スポーツカーばかりになっていて、新車でMTとなると軽四やトヨタのハチロクくらいになるでしょうか?
ホンダのフィットでもMT設定がないわけではないのですが、相当なレアケースになっていて、私の周囲でMTのフィットを所有しているのは1名のみになっています。
元々、ATのミッション自体があまり性能が良くなくて、燃費もあまり良くなかったのですが、最近では技術の向上によりそれらが大幅に改善されており、その結果、多くの車にATが優先して採用されることになりました。
ポルシェが販売している車で911GT3というレーシングカーをベースにしたプロダクションカーがあるのですが、この車だけは特別であり、最後までMT仕様しか販売されいなかったものの、近年は911GT3もATになってしまいました。
そのような理由から、今後は一般向けから高価なスポーツカーまでATが優先して発売されることになるのは予想できるため、MTなんか必要ないと思うかもしれませんけんけど、後々AT限定解除をするくらいなら最初からMTで取っておくのも一つの考え方です。