中古車を購入する場合、特にディーラー以外の中古車販売業者に行くと、ノーマルの状態ではない、あちこちに車外パーツを取り付けられているいわゆる改造車に該当するような中古車を見かけることがよくあります。
マフラーが変わっていたり、ボンネットが変わっていたり、サスペンションが変わっていたり、アルミホイールが変わっていたり、中には原型の状態を保っていないようなガンダムのようないでたちをした中古車もあるかと思います。
その類の中古車販売店の場合、改造している事を大々的にアピールして中古車を販売していることが多くて、馬力をアピールしたり、車外パーツ多数をアピールしたりと、改造している車のほうがパーツ代も沢山かかっているのでお得ですと書かれています。
それとは引きかえにディーラーの中古車というのは、比較的ノーマル形状を保った中古車が圧倒的に多く、改造していると言えば、マフラーだったり、アルミホイールだったり、精々そのくらいであり、中には完全に純正の中古車も揃っているくらいです。
この、全く対象的な中古車を購入する場合、車外パーツ多数の中古車と完全にどノーマルな中古車のどちらを購入したほうが良いのでしょうか？
中古車を購入する際にはなるべく純正に近い状態の車を選びます。
一見してみれば、高価な車外パーツが沢山ついている中古車のほうが見るかに性能が良さそうであり、かかっているお金も高額なのだから、そちらを買った方が良いイメージがあるかもしれませんが、実際には出来るだけノーマル形状を保っている中古車を購入しておいたほうが無難です。
その理由は、車外パーツというのはたしかに販売価格は高いのかもしれませんが、実際には純正のメーカーが開発しているパーツのほうが多額の費用がかかっていて、性能も耐久性もよいことが多く、単に値段が高いから社外品が良いというわけではありません。
また、サスペンションに車高調といって、車高の高さを変更できるタイプのサスペンションを付けていて、車高を低くしている車の場合、大抵がかなり無理な運転をしているとか、サーキットで走行しているなどの使い方をされていることが多いのです。
もちろん、純正品であっても過酷な使い方をされている場合もありますけど、元々純正品のパーツ自体が過酷な使い方をされるのを前提にしている耐久性を持っていますから、社外品のようにすぐに壊れてしまうといったこともありません。
車の純正パーツは後で手に入りにくいことも多い。
車のパーツの中でも大型のバンパーやフェンダー、ボンネットなどのパーツは、社外品の場合は大抵はFRPなどの割れやすい部品で作られているため、交通事故の場合などでも心配なところがありますし、そもそもあまり性能的にもよくありません。
純正品の場合、バンパーはウレタンであり、ボンネットは鉄かアルミ、フェンダーも鉄かアルミで作られていることが殆どあり、一部のマクラーレンF1とかポルシェカレラGT等はカーボンファイバーで作られていますがそれらは普通の人が購入できる車でもありません。
基本的に、中古車を購入する場合、純正パーツで固められている中古車を購入しておいたほうが、後々掛かる整備費とかも安くなることが多くて、故障的な問題もそれ程発生しませんので、中古車を購入する場合は、純正を重視するのがおすすめです。
例外的に言えば、相当信頼できる相手から中古車を購入する場合においては、信頼できる専門工場で確かな社外部品を取り付けている人が多いですので、そう言った信頼できる人であるなら、社外品多数でも特に問題になることはありません。
