トヨタがかつて発売していたヘビー級のFRスポーツカーと言えば、1993年から2002年まで発売していた80スープラが真っ先にイメージする人が多いのではないかと思いますし、80スープラを初めて運転した時はそのメーター周りに感動したものです。
運転をするドライバーだけの為に用意された運転席周りのインパネ類は他の車では中々見られないデザインでしたし、とにかくボディが巨大で大排気量のFRスポーツカーということで、日産のGT-R等と比較されることも多い、名車と言える車でした。
現在では発売されなくなってしまった80スープラですから、中古市場で中古車を入手するしかない状態なんですけど、中古相場で扱われている80スープラの価格にあまりにも差がありすぎて、一体何が違うのか分からない人も多いと思います。
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80スープラの中古車を購入する人はお金の余裕が絶対に必要です。
中古車市場で80スープラの中古車を確認すると年式や走行距離、修復歴有り無しに関係なく、販売価格があまりにまばらで、状況が良く分からない人も多いかもしれませんが、80スープラの価格についてはフルノーマルか改造費用が深く関わってきます。
当然、完全にフルノーマルの無事故車できちんと管理されている80スープラであれば、中古市場では高く取引がされますし、この車は改造をすれば相当なポテンシャルを引き出せますのでアメリカ等でも人気が高く25年ルールの適用車でもあります。
その為、価格が高いスープラと価格が安いスープラの違いをあまり感じ無いからと言って、安めのスープラを購入しても良いですし、ある程度価格が高くても状態が良いスープラを購入してもよいのですが、問題はその購入した後の話になります。
実際に私の友人が80スープラに強い関心を持ち、中古で状態が良い80スープラを購入したまでは良かったんですけど、この車を購入してノーマル状態で乗る人は殆どおらず、必ずエンジンの改造や外装の変更などを行う事になるのでお金が相当掛かります。
お金に余裕がない人は80スープラを購入してはいけません。
状態が良い80スープラを購入してから、ノーマルでずっと乗る人なら別の良いのかもしれませんが、最初は最後までノーマルで乗れば良いと思っていても、80スープラを購入する人でそれで収まった人はあまりいませんので、私の友人がその良い例です。
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月収は200万円を超えていて、別に生活にも何ら困っていない友人だったんですが、80スープラを購入してからと言うもの、この車が持っている大変高いポテンシャルに興味をもつことになり、その隠れたポテンシャルを引き出そうとすることになったのです。
実際、80スープラは改造をすれば相当高いポテンシャルを引き出せますので、直線では日産のGT−Rと同等の性能を引き出せるのですけど、それに伴う費用が半端ではありませんので、余程80スープラが好きな人意外はGT−Rを購入したほうがお得になります。
友人が中古で購入した80スープラは、日に日に見た目が変わっていき、ノーマルの形状を保たなくなり、最終的にはレーシングカーのようになってしまって、これ、いくらお金がかかっているのか分からないくらいの状態になっていきました。
ポテンシャルに拘る人は覚悟をして80スープラを購入するべし。
ちょっとやりすぎなのでは？、と説得はしたんですけど、本人はもっと改造をして80スープラのポテンシャルを引き出したいと話を聞いてくれないので、その後は放置しておいたんですけど、その後にこの友人が破産したとの連絡を知り合いから受けました。
80スープラ自体、ノーマルでも程度が良ければ全然走る車ですし、そのまま乗っていても何ら困ることはないのですけど、友人のように80スープラのポテンシャルを引き出すことにこだわり始めると、この車にはほとんど上限がありません・・・。
お金をかければかけるほど、性能が劇的にアップしていく80スープラは、GTカーとしても普通に利用されているため、それからフィードバックされてプロダクションか−用にワンオフでサスペンション等のパーツが制作できるんですが、料金は桁違いです。
エンジンチューンでもやり始めると本当に上限が無くなりますし、ロールゲージをワンオフで制作してから、ズレをなくして取り付けたりとか、友人の80スープラを見ているとGTレースにでも出るのか？、って仕様になっていったのが印象的でした。
80スープラの中古車を購入する人は、ノーマルで乗り続けるか、ライトチューンでのるのでしたらお勧めできるんですが、最大限のポテンシャルを引き出すようなつもりで中古車を購入してしまうと、上限がない大変お金がかかる車だと憶えておきましょう。
