免許を取ったばかりの初心者の人が車の事を調べてみると、なんだか良くわからない単語が色々と飛び交っている事が多い車の話になるのですが、その中でFF、FR、MRといったこれまた良くわからない英語の言葉が出てくることがあります。
最初は車の名前かと思ったらトヨタのビッツなどではFF、ホンダのフィットもFF、トヨタのハチロクはFR、トヨタのMR2はMRと言った感じで、車の名前でもないし型番でもないし、一体これってなんの話なの?、そのように疑問に思う人も多いと思います。
実は、私も免許を取り立ての最初この話を周囲から聞かされた時、この英単語が一体なんのことなのかさっぱり分からなくて、首を何度もかしげていたものなのですが、免許を取得したばかりの際には本当に車のことは分からないことだらけになります。
ただ、その意味を知ってしまったら、え?そんな意味だったの?、といった感じで、とても簡単な話になりますので、そちらについてご説明したいと思います。
目次
免許取りたての初心者が分からないFFとFRとMRの意味と違い。
こちらのFF、FR、MRという2文字の英単語の意味は、簡単に言えば車の駆動形式の違いであり、それ以上でもそれ以下でもありませんので、車のメーカー名とか車名とは全く関係がなく、その車がどのような駆動で動いているかを表現している言葉です。
意味が分かってしまったら、あまりにあっけないのですが、初心者の方はこの意味がわからない方も多く、周囲の人達は普通にFRとかFFとか車を見ながら話していたり、俺はFRじゃないとダメだとか、FFの方が早いとか、全て駆動形式の事になります。
ですから、トヨタのビッツがFF、ホンダのフィットがFF、トヨタのハチロクがFRといった話は、この車がどのような駆動形式なのかだけですから、FF、FR、MRの違いについてご説明します。
FFとはエンジンが横に収められている前輪駆動の車のことです。
トヨタのビッツやホンダのフィットなど、FFと呼ばれている前輪駆動の車の場合、とにかくコンパクトな車体設計をすることが出来るため、車の部品も少なくなりますし、初心者でも悪天候の際に安定した運転ができる特徴があります。
その為、大抵の一般の人向けの車はFFになっており、低コストで雨が降った日にもスピンしにくい等、初心者の人でも他の駆動形式より安定した運転ができるようになっています。ちなみに4WDの場合でもFF、FRがベースになります。
スバルのインプレッサはFRベースの4WD、三菱のランサーエボリューションはFFベースの4WDです。
FRとはエンジンが縦向きに収められていている後輪駆動の車です。
ミッションからつながっているプロペラシャフトでエンジンの動力を後輪に伝えて走行する後輪駆動の車であり、FFが前輪で動いていたのとは反対に、FRは後輪で動作する車になります。
その為、パワーも出しやすく、スポーツカーなどでは積極的に採用されてる駆動形式であり、いわゆるドリフトと呼ばれている車を滑らせながらコーナーを走っている車は大抵がFRの車であり、雨の日などは初心者の人にはあまり向いていないともいえます。
マツダのRX7、ロードスター、トヨタのスープラ、ハチロク等は全てFRですから、国産のスポーツカーは大抵FRであることがわかると思います。例外的にホンダのTYPE-RはFFになります。
MRとはエンジンが後方に収めれれている後輪駆動の車のことです。
FFとFRの場合は、エンジンがボンネットの中に収められていて、それで前のタイヤが動くのか後ろのタイヤが動くのか?、と言った違いだったのですが、MRの場合はエンジンが運転席の後ろ、いわゆるトランクの位置に収められているのが特徴です。
MRの場合、パワーと加速がFFやFRよりも優れているため、ポルシェやフェラーリ等の大排気量で高パワーの車では積極的に採用されている駆動形式であり、逆に一般向けのトヨタやマツダなどのセダンやコンパクトカーでは先ず採用されていません。
トランクにエンジンが搭載されるため、二人乗りになってしまう事が多いのも特徴で、ボンネットの中に少しだけ荷物を収納できるスペースがあるので、人を乗せる車ではなくて、運転を楽しむタイプの価格の高い車は大抵MRになります。
ホンダが販売している高級スポーツカーで有名なNSXもMRになります。
このFF、FR、MRの違いは、純粋に駆動形式の違いだけですから、見た目で判断する方法は、エンジンが後ろ側にあればMR、エンジンがボンネットの中にあり、縦向きならFR、横向きならFFですから、簡単に見分けることが可能です。