以前、後輩でスポーツカーに乗っている子がいて、お世辞にも良い子だとは言えなかったんですけど、やめておけばいいのに、後輩が友人に車を貸してしまった際に、どうやら交通事故を起こしてしまったらしくて、それで事故を起こした後輩の友人から電話がかかってきて焦って私に相談をしてくることになりました。
こういった場合、真っ先に保険会社に連絡をするべきなんでしょうけど、気が動転して焦っていた後輩は近くにいた私に対してどうしたらいいのかと必死になって相談するものですから、今更、他人に自分の車を貸した自分が悪いとも言えずに、事故の状況がどうのかを確認します。
事故の原因はどうやら後輩の友人が調子に乗ってアクセルを踏んでしまったらしくて、スポーツカーなのでそれなりの加速するため、普段車の運転をしない後輩の友人ではコントロールができなくなってしまって、そのまま他の車と接触事故を起こしてしまったようです。
というか、よく他人の車を借りて平気で暴走運転できるものだと逆に感心してしまいそうなくらいの厚かましさですけど、どうやら後輩にはそういったあまり良くない友人たちがたくさんいるようで、ついつい頼まれて車を貸してしまったとのことでした。
しかも、交通事故を起こした相手とは大揉めになっているらしくて、もうどうしようもないくらいのダメな友人を持ってしまっている後輩に同情をすることになるのですが、この場合、任意自動車保険のどの部分に注意しておく必要があるのでしょうか?
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他人に車を運転させる際は年齢制限や本人限定にしないことです。
保険会社によって取扱が若干違うかもしれませんので、ここでは詳細は書けないのですけど、大抵の保険会社には年齢制限と本人限定、家族限定といった、車を運転している人を限定する保険がついていて、それをつけることにより保険料金が安くなります。
ただし車を運転する人を限定してしまうと、その対象者以外が運転をしている際に交通事故に遭遇した場合、保険が全く出ませんので、家族が運転するとか、他人が運転するような車に対しては年齢制限、本人限定などの条件は絶対につけてはいけません。
特に、年齢制限をつけると大幅に保険料が安くなることが多いので、案外つけている人も多いんですけど、この時の後輩は22歳だったので、年齢制限をつけることなく保険に加入していたらしくて、運良く本人限定もつけていなかったので一安心です。
しかし、他人に貸した車で勝手に事故を起こされて、自分の保険を使うことに納得していな後輩は、何とかならないか?と大変困っている状態で、肝心の事故を起こしたどうしようもない後輩の友人は事故の現場で相手と揉めてしまっている状態です。
基本的な話として、その理由はこれから書きますけど、車を持っていてきちんとした保険に入っており、相当な経済力がある相手以外には車を貸したりしてはいけないことを憶えておいた方が良いですね。基本は他人に車を貸さないことが前提になります。
どうしても車を貸せといってくる相手がいれば、レンタカーを借りてくれと言えばよいだけですし、それでもまだ車を貸せといってくるのであれば、もう早めに縁を切ったほうが良いくらいです。
他人が運転して自分の車が交通事故を起こした場合は他車運転特約。
今回の後輩の事故については、車を貸した後輩、その車を運転して暴走しながら交通事故を起こした後輩の友人の両方共に落ち度があるんですけど、このような場合で後輩の友人が車を所有していて任意自動車保険に加入している場合、他車運転特約が利用できる場合があります。
他車運転特約というのは、細かな条件はありますが、自分が車を所有していて任意自動車保険に加入している場合、交通事故を起こすと自分の保険で借りた車の保険として適用できる特約であり、大抵は自動的にこの特約がついていることが多いです。
ただ、細かい部分や条件、名称などは保険会社によって変わってきますので、必ず自分の保険証券を確認してから他車運転特約が含まれているか、どのような条件なのかを事前に確認しておいたほうが良いのですが、大半の人は殆ど知らないのが欠点ですね。
平気で他人の車を借りるような輩は他車運転特約対応も無理。
他車運転特約を使えば、今回の後輩が友人に貸した車で発生した事故についても、その事故を起こした友人の保険で対応できたのですけど、当然ですが、この類のどうしようもない輩は車も持っていませんし任意自動車保険に加入していません。
その為、後輩の保険を使ってなんとかしてくれと言い始めて、そこで今度は後輩とその友人が揉め始めるのですが、車の所有者と言うのは、管理者として全てにおいての責任を負う立場にありますので、安易に貸した後輩にも実は責任が発生しています。
今回のケースは結局後輩の保険を使って事故の処理をすることになるのですが、その際の保険を使った際の損害については、事故を起こした友人に請求しておけとは伝えておいたんですけど、その後どうなったのかは、未だに謎のままになっています。
このような話はいたるところで発生していますので、絶対に、車を他人に貸したり、借りたりしないようにしておいて下さい。