車を運転していると、相当な富裕層の人以外は必ず必要になってくる、任意自動車保険になるんですけど、交通事故はいつ発生するか分かりませんので、その際には賠償金や相手の車の修理代が高額な場合、保険を使ってその支払をすることになります。
ただし、保険会社もボランティアではありませんので、任意自動車保険の契約者に対して、無制限に保険料の支払いや契約をしているわけではなく、当然ながら保険を使って支払いをした契約者に対しては業界のペナルティでの対応を行っています。
ペナルティとはノンフリート等級が3段階下がり、一定期間保険料が高くなるなど、保険を使うと、次回からの保険料が割増になりますので、それで良ければ保険の契約を更新しますといった感じで、保険を使った人は料金割増で対応を行います。
任意自動車保険の契約ではノンフリート等級がもっとも重要な要素です。
また、1年間に2回以上保険を使うような事故率の高い人によっては、保険会社側が保険の更新を拒否することになりますから、任意自動車保険を契約する人にとっては、交通事故を起こしていないことと、ノンフリート等級が高いことが重要になります。
この、ノンフリート等級については、保険を契約してその年に一度も保険を使わないと、翌年から1等級あがっていき、保険を使ってしまうと1回につき3等級下がる仕組みになっていますので、保険を使って等級が下がってしまうと、困るわけですね。
ノンフリート等級が20等級から17等級に下がったくらいでしたらまだ良いのでしょうけど、何度も事故を起こすとか、初心者の人が保険を使ってしまって、6等級以下になってしまった場合3等級になりますので、これを何とかしたいと思う人も多いのです。
6等級以下になってしまったノンフリート等級を元に戻す、いわゆるリセットをするには、保険会社を変更すれば良いのではないか?、このように考える人が出てきてもおかしくはありませんし、かつて初心者だった私も似たようなことを考えたことがあります。
任意自動車保険のノンフリート等級は保険会社で共有している情報です。
例えば、ソニー損保を契約していて、それで交通事故を起こしてしまって、ノンフリート等級が6等級から3等級に下がってしまった場合、これではネット通販型の保険会社は契約を更新してくれないかもしれませんし、相当な割増料金になります。
その為、それならこっそりと他の保険会社に変更をしておき、最初に確認される交通事故を1年以内に起こしましたか?、と言った問い合わせには黙って無事故ですと回答しておけば良い・・・、このような対応をすれば等級はリセットできるのでしょうか?
答えはNoであり、残念ながら、全ての保険会社は交通事故を起こした人の情報を共有しているため、保険を契約する際にわかると思うんですが、生年月日や氏名、住所や年齢等を変更できない限りは同一人物であればすぐに分かってしまうのです。
現状において、生年月日や氏名、年齢を変更するのは無理ですから、結論から言えば、交通事故を起こして保険を使った時点で、その情報は13ヶ月間は全ての保険会社で共有されるため、保険会社をしても等級は引き継がれる事になります。
ですから、任意自動車保険をリセットしてノンフリート等級を6等級に戻したい場合は、保険会社を変更しても全く意味はありませんので今のままの保険会社で継続をするか、共有されている情報がクリアされるまでの13ヶ月間運転しない事になります。
また、交通事故を1年以内におこしているのに、交通事故を越していないと保険会社に虚偽の申請をした場合、後で色々と大変な状況になりますので、正しい申告で保険の契約をするようにしておくことが重要といえます。