板金で事故車であると査定士が分からない修理も可能です

車を売却する際には、所有者の個人情報や車の年式や走行等以外にも、その車が交通事故を起こして過去に修理をしたことがあるのかどうかが必ず確認されますので、交通事故の際に決められた指定の箇所を修理した車はその後は全て事故車として扱われます。

一度でも事故車になると、その後は何があっても事故車のままですから、完璧な修理をしようが毎週洗車をしようが事故車であることには代わりがありませんので、事故車が嫌な場合は車を買い換えるしかなく、それで車を手放す人も中にはいらっしゃいます。

ただし、全ての修理が事故車扱いになるわけではなくて、一定の決められた車のフレーム部分の損傷についての修理した場合が事故車になるだけであり、普通にバンパーの交換やフロントフェンダーの交換、アルミホイールの交換では事故車にはなりません。

 

 

目次

事故車として扱われる中古車はフレーム修理を行った車のみ。

 

事故車のルールについては、基本的には車のベースになる基本のボディ部分のフレーム修理をした場合に事故車、いわゆる修復歴有りの車として扱われますけど、定期的に事故車のルールが変更される可能性もありますので、一応憶えておくと便利です。

簡単に言えば、外装のパネル交換や板金程度の修理では事故車、いわゆる修復ありの車として扱われることはありませんので、普通に車を壁にぶつけたとか、その辺で擦った程度では売却時に事故車として売却することにはなりませんのでご安心下さい。

事故車になる交通事故というのは、かなりの速度を出している際の交通事故になりますから、普通に街乗りをしている時にガツンと車をぶつけてしまった程度では、流石に車のフレームが歪むような状態には習いということですね。

 

 

事故車を修復歴なしとして一括査定で高く売却できるのか?

 

実際に、事故車として一度でも修理をしますと、その車は修復歴有り扱いになり、買取査定金額が大幅に下がってしまうことになるんですけど、フレームを修理するような板金でも、腕が良い板金業者によっては事故車扱いならない修理は可能なのでしょうか?

凄腕の板金工場の社長さんにちょっとこの件を相談してみたんですけど、一括査定や車の買取査定をした際に、中古車の買取金額を決めているプロの査定士であっても、凄腕の板金工場が修理をした場合は、事故車であると分からない修理は実は可能です。

ただし、板金修理で事故車と査定士が分からないレベルの修理は可能らしいのですが、事故車を業者間で売買する際には告知義務が在るため、それを行わずに神業のような板金修理で事故車であることを誤魔化しても、詐欺罪になるので告知は必須との事です。

例外的に、一括査定を行って個人が買取業者に車をなるべく高く売却する場合に関しては、事故車であると知らなかった、見抜けなかった査定士が悪いで通用するかもしれないが、仮にそれがまかり通ったとしても経済的な利益はまったくないとのことでした。

 

 

事故車であると査定士でも分からない板金修理をするメリット。

 

凄腕の板金工場の社長さん曰く、フレームが損傷をするようなダメージを受けて査定士が事故車として確認できないくらいの板金修理をした場合、それに見合った高額な修理代が必要になる為、悪意を持って事故車である事を誤魔化すメリットが無いそうです。

これまで、フレームが歪むような事故を起こして、事故車と分からないくらいの完璧な板金修理をした車のすべてが、NSX-Rのような高額なスポーツカーであり、別に事故車を誤魔化すために板金をしたのではなくて、車の性能を維持するためのことでした。

NSX-R等は、最初からサーキット走行をするために設計されているような車ですし、元々車両価格が大変高い車ですから、交通事故でフレームが損傷するような事故を起こしてしまったら、廃車にするか多額の費用をかけて板金修理をするしかありません。

普通の国産車であれば、高額な修理費用のために廃車にする人が殆どなのですけど、NSX-Rのオーナーさんは、数百万円の修理代をかけても、事故を起こす前の状態と同じような品質の修理を望むため、凄腕の板金技術で事故車と分からない修理をします。

結果的に、一括査定の売却時に事故車を誤魔化すためではなくて、クルマ本来の性能を引き出すために、完璧な修理をするわけであり、その際の修理代もかなりの金額になることから、一括査定の査定士を誤魔化す目的では完璧な修理は難しいでしょうね。


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