エンジンオーバーホールの予算は部品代だけで30万円以上

車を長期間所有していると、走行距離が10万キロ、更には20万キロになることもあり、国産車の場合はきちんとしたメンテナンスをしていれば、10万キロ位は問題がない車も多いのですが、流石に20万キロになるまでには若干くたびれてくるものです。

ただし、サーキットやジムカーナ等で全開走行をしてエンジンを限界まで回していると、1万キロに到達するまでにエンジンオーバーホールをしないといけなくなったり、エンジンがブローしてしまって、早々にエンジンを交換しないといけなくなります。

何れにせよエンジンの調子が悪くなってしまった場合は、そのまま放置しておいても良くなることはありませんので、早々にエンジンのオーバーホールをするか、エンジンの載せ替えをするかのどちらかの対策になりますから、選択をすることになります。

一般的にエンジンはアタリエンジンとハズレエンジンが明確に別れていて、同じ新品のエンジンであっても全く性能が違うなどはよくありますので、普段から調子が良いエンジンの車に乗っている人は載せ替えよりもオーバーホールを選択する事が多いです。

エンジンオーバーホールをする場合、新品や中古エンジンとの載せ替えとは異なり、エンジンオーバーホールをするメカニックの技術や経験で全く違うエンジンになってしまいますので、拘っている人は有名なショップのプロチューナーに依頼を行います。

エンジンを載せ替える場合は何処で載せ替えても大して性能が変わらずに載せ替えるエンジンに依存する部分が多いのかもしれませんが、エンジンオーバーホールの場合は、完全にそれを行うメカニックの腕次第、拘り次第なので妥協はできません。

更にエンジンオーバーホールと言うのはかなりの金額が必要になることが多くて、雑誌などではエンジンオーバーホールは30万円で出来るような記事がかかれていることも多いのですが、実際には30万円というのは交換部品代だけで終わってしまう額です。

実際に私もエンジンオーバーホールを有名なプロチューナーにやっていただいたのですが、サービス価格でも部品代だけで50万円以上かかってしまった結果になりましたから、工賃を入れると150万円から200万円位の費用がかかる計算になりますね。

エンジンを下ろすだけでも5万円以上の費用がかかりますし、ヘッドだけではなくて腰下のオーバーホールも行うと、とても30万円で収まる事は不可能なので、一体どのような理由で雑誌等には30万円でオーバーホールと広まったのかよく分かりませんね。

エンジンをオーバーホールする前には大凡の交換しないといけない消耗部品の見積もりを出すことが出来ますので、パッキンやウォーターポンプ等の必ず交換する部品の価格さえわかっていればそんなにお金もかからないだろうと思っている人もいるでしょう。

しかし、実際にはクランクのバランス加工を行ったり、ピストンやコンロッド、ブロックなどのバランス取りを行ったり、これが意外に高いんですけど、エンジン内部に特殊なコーティングを施し、エンジン性能を良くするなどの費用が結構追加になるのです。

ですから、実際にエンジンオーバーホールをする場合は、100万円以上の費用がかかると思っておいたほうが良くて、一度エンジンを下ろすと組むまでは車に乗れませんから、何かと物入りになるのを事前に理解してからプロに依頼をするのがお勧めです。

プロが組み上げたエンジンは、予算をかけるほどそれは凄まじい性能になりますので、お金をかけた意味があったと納得するくらいのリターンがある一方、下手な人に依頼をしてしまうと、後悔をすることになりますから、信頼できるプロに依頼をしましょう。

スポンサードリンク

解決カーライフ