車のエンジンをオーバーホールする人には2つのパターンが有り、一つは10万キロ、20万キロの走行距離をこえてきた為、そろそろオーバーホールをしてエンジンをリフレッシュしようとする人であり、もう一つは最初からチューニングをしたい人になります。
走行距離が増えてきた人と純粋にエンジン性能を高くしてチューニングをしたい人はかぶる場合もあるのですが、走行距離が50000キロも走っていない車なのにエンジンオーバーホールをする人であれば本格的なエンジンオーバーホールをする人になります。
どちらのエンジンオーバーホールのパターンでも、腕が良いプロショップに依頼をすれば殆どの場合で予算と希望に合わせたエンジン特性に生まれ変わることが多くて、私も経験していますけど、オーバーホール前の車とは別物としか思えない車になりました。
ここで、普通にエンジンをフルオーバーホールした場合でも、元々がアタリエンジンである場合でプロショップのメカニックの腕が極端に良い場合、予想よりもエンジン性能が極端に高くなりすぎてしまい、とある深刻な問題が発生することがあります。
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腕が良いプロショップが当たりエンジンをオーバーホールした問題。
その問題というのが、エンジンの性能が極端に良くなってしまった結果、ノーマルのCPU(ECU)では対応できなくなってしまう症状であり、簡単に言えば、燃料が全然足りないので、インジェクターの交換やフルコンの追加をしないといけなくなります。
プロショップにオーバーホールの依頼をした際には分からないのですが、エンジンを下ろしてばらしている段階で、メカニックが当たりエンジンであることを知った時点でフルコンが必要になることが分かりますので、その時点でアドバイスをしてくれます。
なぜかと言えば、エンジンの精度が純正状態なのに極端に良くて、これまで相当なエンジンオーバーホールの経験があるメカニックが見ても、明らかに普通のエンジンでないことが分かりますので、それを特殊コーティングやNC加工などすればどうなるのか?
確実にノーマルのCPUでは燃料が足りなくなり、インジェクターも社外品の容量が大きいパーツに変更をしないといけないとか、オーバーホールしたエンジンが完成したらどのような追加パーツが必要になるのかが色々と分かってくることになります。
ハーネスに抵抗を設定してあえてフルコンを使わない方法。
個人的には、エンジンをオーバーホールしたら、ボアアップや特注のコンロッド、ピストンなどに交換しない状態で、フルコンが必須なるとは思っていなかったので、出来ればセッティングをしないといけないフルコン仕様は避けたいと考えました。
それをメカニックに相談すると、快くフルコンを使わずに純正のCPUを使って、足りなくなった燃料を調整する設定にして頂き、インジェクターだけは最大容量のパーツに無償で交換していただきましたが、CPUは純正のままで使えるようになりました。
対策方法としてはプロショップは儲からないし、手間隙がかかるので普通はしたくないらしいのですが、コダワリのプロショップらしくハーネスに他のターボ車で使っているパーツを加工して取り付けて抵抗をセットして燃料を大幅に増やす仕様になりました。
※詳細については企業秘密らしいです・・・。
プロショップがオーバーホールをするとエンジンは別物になる。
ただし、この方法はあくまで応急措置になりますので、条件としてはアクセルをハーフまでしか踏んではいけないとのことだったのですが、アクセル半分でも凄まじい加速をするようになりましたし、エンジンがクルクル回るのでそれでも普通に走ります。
出来れば、E-Manageアルティメイト等のサブコンくらいはつけておいたほうが良いらしいのですが、全開走行にした場合、多分、サスペンションやブレーキの容量も足りなくなるのは分かっているので、アクセルハーフで快適な運転をしている状態です。
プロショップにエンジンオーバーホールを依頼した場合、下ろしてからはじめて分かることもありますので、その際には予算や都合に合わせて、色々と相談をするのが良くて、無理やりフルコンではなくて、プロの技術で純正CPUでも何とか対応できます。