最近の新しい車では、エキゾーストマニホールドの交換も容易には行えなくなってしまっているため、例えばトヨタの86やマツダのロードスター等を購入しても、純正の状態で乗り続けている人も多いのですが、平成初期位の車は交換が大変効果的でした。
エキゾーストマニホールドを純正品から社外品に交換するだけで、車の馬力が10位アップするって感じで、平成初期位には沢山発売されていたスポーツカーの専門誌などが大々的に特集を組んでいたことも多くて、それで交換をした人も沢山いた訳です。
ここで、ある疑問が発生する訳ですが、エキゾーストマニホールドのパーツをアッセンブリー交換するだけで、車の性能がアップするのであれば最初から社外品と同等のエキゾーストマニホールドを取り付けておけば良いのでは?と言った純粋な疑問ですね。
目次
エキゾーストマニホールド交換で車の性能向上する理由。
最初に、何故?エキゾーストマニホールドを交換するだけで体感できるくらい車の性能がアップするのか?って疑問の答えとしては、エンジンから排出される排ガスがエキゾーストマニホールドを通って触媒を通過してマフラーから排出されるのは共通です。
その際に、エキゾーストマニホールドの形状がより空気抵抗がない形状であること、パイプが大量の排ガスを排出できる太さであること、何よりもエキゾーストマニホールド内部のバリなどの空気抵抗を発生させる異物が可能な限りない状態が最適になります。
それらを満たすのは純正品では難しいこともありましたので、社外品の特にマキシムワークス製のエキゾーストマニホールドが大変性能が良いと有名でそちらに交換をする人が続出したわけですが、価格が高すぎるのがネックなのと耐久性の問題もありました。
何故?最初からマキシムワークスのエキマニを取り付けないのか?
エキゾーストマニホールドを交換したらパワーアップすると平成初期くらいに大変有名になった車がマツダのロードスターであり、この車の場合はエキゾーストマニホールドを交換するだけで本当に体感的な性能の違いが感じられると当時から有名な話です。
その理由も、マツダのロードスターのエキゾーストマニホールドの交換をやってみればわかりますが、純正品は大変見た目が問題のある形状をしていてバリなども酷く、見るからに空気抵抗があるとしか思えないデザインになっていてマキシムとは別ものです。
だったら、最初からマキシムワークスのステンレス製のエキゾーストマニホールドをロードスターに取り付ければ良いだろうって話になるのですが、それをするとコストの問題や耐久性の問題、全体的な設計の問題などが発生するので、出来ない訳なのです。
耐久性は純正のエキゾーストマニホールドが最も高いのです。
メーカーが発売する車に求められるのは、コストを重視した設計であることと、あらゆる条件で使用することを想定した耐久性になりますので、仮にマキシムワークスのエキゾーストマニホールドをロードスターに採用したらトラブル多発で大変になります。
ロードスターのエキゾーストマニホールドを交換してみれば分かりますけど、純正品はスチール製の見るからに作りが悪いエキマニであり、マキシムワークスのエキマニを横に並べてみるとそれは別次元の異物のようにしか感じませんが、耐久性は高いです。
素人が10年、20年と過酷な条件で使用しても簡単には壊れないし、コストの面でも利益を重視した設計のもと作られた純正のエキマニに不満があれば、自己責任で社外品に交換をすれば良いだけなのですが、マキシムのエキマニも結構割れる事があります。
その際にはプロショップに持ち込んで、エキマニを取り外してから溶接修理をしないといけなくなりますので、工賃も2万円前後は必要になりますし、ある日突然、社外品のエキマニは割れてしまう事がありますから、耐久性なら断然純正品が良いわけですね。