関東方面では超大型台風15号が猛威をふるっていて、とてもではないけど、徒歩での移動は無理なくらいというか、歩くと死んでしまいそうな位の強風だったのですが、車での移動も危険な位で、夜中に用事もなく車で出かける人も殆どいませんでした。
車は雨に強い乗り物ってイメージがあるかもしれませんが、実は雨には弱い乗り物であり、確かに天井があり雨が降っても中の人はオープンカーで全開もない限り、雨に濡れずに移動はできるんですけど、雨が降ると滑りやすくなり、危険度が高くなります。
台風では車高が高い車は強風でひっくり返ることもあるので、そこで車高が低いスポーツカーであれば大型台風でも強風に煽られずに安心して走行できるのでは?ともうかもしれませんが、実はスポーツカーは大雨強風になると普通に運転が出来なくなります。
目次
大型台風でも車高が低いスポーツカーなら大丈夫?
以前、大型台風が日本列島を横断中に、1200キロ程、フルチューンされたスポーツカーを運転したことがあり、その際には台風の真っ只中で、瀬戸大橋を横断したことがあったんですけど、もう、前が全く見えないし、横風が強すぎて普通に走行出来ません。
瀬戸大橋については、巨大な橋で莫大な税金を使って建設されているんですけど、その実態は、殆ど車が走っておらず、夜に関してはいつ走行しても貸し切りのような状態な音で、普段ならぶっ飛ばすというか、速度を守っている車を見たことがありません。
しかし、大型台風の場合、瀬戸大橋を運転するだけでも怖いというか、瀬戸大橋特有の強風でハンドルが振れて車のアライメントがずれたような感覚になり、タイヤのグリップがなくなり、更にはフロントガラスを叩きつける大粒の雨で前が全く見えません。
大型台風の時は戦車でもない限り運転は避けるべき?
車高が低く、グリップ性能が高いタイヤを履かして、特注のサスペンションで組んだスポーツカーであっても、所詮はタイヤが4本ついた車なので、大型台風クラスの強風と大雨の環境であれば、少しでもアクセスを踏めば、その場でスピンをしてしまいます。
何しろ、大粒の雨が大量にフロントガラスに轟音をたててぶつかりまくり、全体的に霧や靄で視界が極端に悪くなり前が見えない状態で、色々な方向から強風が吹き始めると、車高が低いとか、空力を考えているスポーツカーでも、まともに影響があります。
スポーツカーの空力設計では、速度を出した際に発生する、正面からのダウンフォースや空気抵抗を計算して最適なデザインにしていますが、台風のような極めて強い横風がガンガン吹いてくる状況になると、スポーツカーの優位性というのは完全に消えます。
大型台風の時には用事がない限りは運転は控えるべき?
クロカン4WDの代表格である、ランドクルーザー200であっても、超大型台風の強風、大雨には極端に弱くなってしまい、大きなボディーがまともに強風を受けてしまって、大雨で4WDの性能も発揮できなく、スポーツカーと同じく運転するのは危険です。
自衛隊の戦車であれば、鉄の塊で頑丈で重量があり、何かと衝突しても何ら問題がないですから、超大型台風だろうと何も気にせず安定した走行をすることが出来るのでしょうけど、個人で戦車のような乗り物を持っている人はいませんから、戦車は除外です。
結局、限度を超えた大型台風発生時には、車の運転はいかなる理由があっても避けるべきであり、自分は大丈夫でも、視界が極端に悪く路面が滑りやすく、強風で車が普通に走行出来ない状態になり、他人から巻き込み事故を食らう恐れもあるので注意ですね。