車の運転を楽しんでいる人もいれば、単に移動用とか荷物を運ぶために車を利用している人もいる訳であり、世の中には色々な人がいるかと思いますが、車の運転を楽しみたい場合は、フライホイールを極限まで軽くする方法が個人的にはおすすめです。
フライホイールというのは、見たことがない人もいるかもしれませんが、エンジンを最初に掛ける際にキュルキュルって感じで音がなってからエンジンがかかりますが、その際にスターターのギアがフライホイールのギザギザの部分に噛み合っているのです。
早い話がフライホイールを電力の力で回して、惰力をつけてからエンジンが作動することになりますので、最初にエンジンを動かすためにはフライホイールが必要であり、その後もエンジンが動いている間はフライホイールも常に回転している状態になります。
旧日本軍のゼロ戦などの動画を見れば分かるんですけど、エンジン始動時に作業員がプロペラ付近に、何かを取り付けて、手でその何かをクルクル回していますけど、昔は人の手で手動でフライホイールを回してからエンジンを作動させていました。
フライホイールが軽いほどエンジンのレスポンスが良くなります。
一般的な車の場合、このフライホイールの重さが重くなっていて、重くなると車のエンジンレスポンスが悪くなるんですけど、エンジンの挙動が安定することから、コンパクトカーやセダンなどの車では軽量フライホイールを装着している車はありません。
また、エンジンレスポンスが重視されることが多いスポーツカーでも、マクラーレンF1等の相当特殊な車でない限りは重さが1キロ前後のフライホイールを装着しているような車はなくて、大抵は6キロから8キロ位の重さになっているのではないでしょうか?
フライホイールを軽くするほどエンジンレスポンス良くなるんですけど、それの恩赦を最大限に得るにはエンジンのレスポンスも性能が良いものである必要がある為、単純にフライホイールだけを軽くすれば良いわけではないので、ここで注意点が必要です。
それで、高回転型のエンジンチューンを行ってプロにエンジンを組んでもらった際に、ショップに余っている重さが3キロ位のフライホイールがありましたので、どのような挙動になるのか楽しみで取り付けてもらったところ、それは全然別物になりました。
重さが3キロのフライホイールにしたら運転が快適で楽しくなります。
エンジンの精度が高くて高回転型のクルクル回るバランスが取れたエンジンである事が前提なんですけど、レーシングカーで採用されているコーティングもエンジン内部に施して頂いたので、それでショップに余っている3キロのフライホイールをつけました。
以前、お客さんが使っていたものらしいのですが、なんでもあまりに使いにくいので取り付けた後にすぐに外してしまって、そのまま処分して欲しいとプロショップにおいていったものらしくて、誰でも引き取り手がいないので私が無料で頂いた形になります。
確かに相当なピーキーになりますけど、エンジンがクルクル回るような精度が高いアタリエンジンに特殊なコーティングを施してプロがバランス取りを行って組み上げているわけですから、重さが3キロのフライホイールとは相当相性が良いことが分かります。
高回転型のチューニングエンジンの場合は絶対に軽量フライホイールを取り付けるべきだと思った瞬間ですし、この組み合わせって相当快適で街乗りや峠に行っても相当加速が良くて高速道路の運転も気持ちよく、車が別次元の挙動で走ってくれます。
ただし、フライホイールが3キロ位になると、エアコンを掛けたまま坂道発進をするのが結構面倒になることや、エアコン使用した際のパワーダウンが目に見えて分かりやすいので、一般の車には全くお勧めできない仕様になります。
現在お持ちの車を新車以上の状態で蘇らせたいのであれば、是非ともエンジンのオーバーホールを行い、レース用のチューニングプラス継承フライホイールの装着がお勧めなんですけど、アタリエンジンでないと意味がないのが最大の欠点でしょうか?