車を早く走らせるシステムでWRCのラリーカーが積極的に採用しているミスファイアリングシステムというチューニングがあり、イニシャルDで出てくる須藤京一のランサーエボリューション3に搭載されていたので、WRCを知らない人でもご存知でしょう。
このミスファイアリングシステムというのは、運転中にマフラーからバックファイヤーが頻繁に出る状態でパパパパパンと言った感じで、独特の大きな騒音がするのが特徴であり、知らない人が見れば、一体あれは何だ?と驚くでしょうし想像以上の騒音です。
ミスファイアリングシステムについては、実際に車に組み込んでいる人が日本ではあまりいないので、WRCのレースを見るか、イニシャルDのDVDを見ればなんとなくイメージがわかると思いますので、興味があれば一度見てみると良いかもしれません。
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ミスファイアリングシステムの車で公道走行しても大丈夫?
では、ミスファイアリングシステムに興味を持った人、バックファイヤーを出しながら凄まじい騒音が発生するミスファイアリングシステムを格好いいと思った人が自分の車にミスファイアリングシステムを搭載したいと思った場合、公道を走行できるのか?
この疑問の答えはとても簡単で、ミスファイアリングシステムを搭載した車であってもGTウイングのような道路交通法での規制はないらしく、法律上は全く問題なく公道を運転できるらしいのですが、確実に警察から目をつけられるだろうとのことでした。
プロの方に相談した感じでは、ミスファイアリングシステム自体は問題がないのですがあまりの騒音のため、近所から確実に苦情が来ることや運転中の騒音が凄まじいことから、警察から日常的に目をつけられる可能性が大変高いので日常的ではないそうです。
ミスファイアリングシステムの仕組みについて。
運転中にバックファイヤーをマフラーから出しながら、パパパンといった騒音を出しているミスファイアリングシステムについて、どのような仕組みでそうなっているのか、どのようなメリットがあるのか分からない人もいると思いますのでご説明いたします。
ミスファイアリングシステムはブレーキを踏んで通常であれば燃料をカットしているはずの状態でも大量の燃料を送り込む状態にしておき、エキマニに穴を開けて空気を送り込みエキマニで爆発させ続けてタービンを常に回転させておく仕組みになります。
その為、NAタイプの車ではミスファイアリングシステムを搭載することは出来ずに、ターボ車専用のチューニングなので、ターボ車しか搭載出来ないのですが、タービンを常に回転させておくのがこの仕組なので、ターボ車専用であることはまあ当然です。
ミスファイアリングシステムでコーナリングが早くなる仕組み。
ミスファイアリングシステムを搭載している車の特徴としては、コーナリング性能がとても速いことが特徴であり、その理由はブレーキを踏んでいる最中でもタービンを常に回転させていることにより、コーナでの立ち上がり加速が早くなるからです。
その為、コーナーに侵入をした際には凄まじいバックファイヤーと共にパパパンとの騒音が発生して高速で車がコーナリングをしていますが、正にブレーキを踏んだ後の立ち上がり加速を良くするためにミスファイアリングシステムを搭載しているわけです。
公道でも法律上は問題がないミスファイアリングシステムなんですけど、プロショップに確認した感じでは、滅多に日本国内でこのチューニングを行っている人はいないそうで、その理由の一つに極端に燃費が悪くなるからであり、これが致命的な問題ですね。
後、ご近所との騒音トラブル問題とやはり警察に目をつけられてしまうことから、普通の住宅街で保管をする車としては大変不適切であり、何かと問題が多いですから、サーキットなどのクローズド専用のナンバーを切った車でないと維持は難しそうです。