車を所有していて将来的にエンジンオーバーホールをする状況になる人は、例外なくその車に大変強い愛着がある人が殆どになりますので、愛着がない人であれば車が必要なくなったら一括査定で売却をするか、廃車引き取りサービスで処分する人が殆どです。
エンジンオーバーホールはあらゆる車の整備中でも大変高額な費用が発生する車両整備になりますし、実際にはチューニングと呼ばれている整備を超えたプロのノウハウが必要になりますから、納期も必要でお金も新車が購入できる位のコストが掛かります。
エンジンオーバーホールと言っても、どこまでそれをやるかで費用と納期が大きく変わることになるのですが、本気でエンジンオーバーホールをする場合は、大凡1ヶ月位の日数が必要になり部品代だけでも50万円以上の予算が必要になると思ってください。
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エンジンオーバーホールをしたら1万キロで壊れるエンジンの噂話。
車のエンジンオーバーホールをする場合、色々なプロショップや整備工場、ディーラーなどが対応していますが、実際にプロと呼べるノウハウやコダワリを持っているプロショップはそれほど多くなく、あまり技術や経験のないプロショップも結構あります。
以前、噂になっていたのが、とあるプロショップにエンジンオーバーホールの依頼をすると、必ずエンジンオーバーホールの後に1万キロ走行したらエンジンが壊れてしまうといったうわさ話であり、実際の話なのか分かりませんが、興味深い話になります。
そこで、業界に詳しいプロショップに社長さんに話の信憑性の確認をするために、この1万キロ走行したら壊れるエンジンオーバーホールをしているとされる、プロショップについて詳しく話を聞きに会社にお邪魔しに行ってみることにしたのですが・・・。
壊れない整備をしたら客が来ないだろうが?の一言で信憑性が高い。
私が相談というよりも、事実上の取材に行ったプロショップは大変腕が良いと評判であり、日本全国のお客さんが態々車を持ち込んでエンジンオーバーホールの依頼をしている位の有名なプロショップであり、その作業の丁寧さや仕上がりに評判があります。
社長の話では、オーバーホールの後に一万キロで壊れるエンジンを組んでいるとされるプロショップの事は詳しく知っているらしくて、その話をすると、あのショップならやりかねないけど、一万キロで壊れるエンジンを組むのはある意味凄い技術だそうです。
社長が話すには、そのプロショップと関わる仕事をした際にあまりに手抜きをしているような状況に感じたので、もう少し丁寧な車両整備をした方が良いと提案したらしいのですが、その瞬間、壊れない整備をしたら儲からないだろう?の返答だったそうです。
お客さんのことを考えて丁寧で壊れない整備をしたら儲からない?
相談に行った社長は、お客さんのことを考えて整備をしたら儲からないの一言で、このプロショップは駄目だと判断したそうで技術力も本当のプロから見たら素人に毛が生えたものらしくて、関わらないほうが良いと判断してその後は付き合いはないそうです。
そんな価値観を持ったプロショップがエンジンオーバーホールをしても、良い状態にならないのは当然であり、オーバーホールをする際にも必要無いパーツなども交換しているらしく、利益ばかりを考えていた結果、お客さんは激減することになったそうです。
相談に行ったプロショップの社長は、組んでから一万キロで壊れるエンジンを作るのはある意味相当特有な技術を持っている状態に等しいらしいので、俺ではやろうとしてもそんなエンジンは作れないと話していましたから、ある意味プロなのでしょうね。
エンジンのオーバーホールはとてもお金がかかる分、納車された際の楽しみは大変高い高揚感があるものなのですが、それが一万キロで壊れてしまって、またエンジンのオーバーホールをしないといけないようでは、一括査定で手放してしまいそうです。