新車の整備車検が町工場で行えない理由はOBDの普及が原因

新車を購入するとその後に必ず必要になるが定期的な整備や車検になるのですが、最近発売されている新車のほぼ全てが、町工場で整備することが出来ませんので、購入したディーラーで整備整備をすることになりますので、その理由について聞いてみました。

いつもお世話になっている有名なプロショップの社長に何故?、新車の整備をこちらの整備工場で行わないのか?って疑問がありましたので聞いてみたのですが、その答えは最近の新車にはOBDという装備が搭載されているので、ウチでは出来ないらしいです。

OBDと言うのは、車に取り付けてられている電気周りの診断を総合的に管理している機械のことで、電気が関わるパーツの取り外しや点検をした際には、OBDの設定が必須になり、それをする為の端末が30万円位するので対応が出来ないとのことです。

 

 

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新車の整備車検が町工場で行えない理由はOBDの普及が原因。

 

なんでも、プラグコードの交換をした場合でもOBDのセッティングが必要になるらしく、エキマニ交換や触媒交換等のセンサーが取り付けられている主要な車のパーツもOBDが車に搭載されたことにより端末を持っていない工場では触れないとの事です。

30万円くらいなら先行投資で購入しないのですか?、と社長に聞いてみると、なんでもメーカーごとに専用の端末が必要になるらしくて、トヨタ、日産、マツダ、ホンダ、スバル等の国産メーカーのOBD端末を揃えるだけで数百万円が必要になるそうです。

流石にそこまでの投資はできないそうですし、最近の新車はディーラーですべての整備を任して保証が切れる3年後や5年後には売却して新車に乗り換える外車を扱うような感覚で国産車に乗っている人も多いらしく、投資するメリットも無いとのことでした。

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OBDが装着されている車はディーラーで整備点検をすることになる。

 

結局、新車に対してOBDが取り付けられるのが当たり前になると、整備工場で整備ができなくなりますし、整備をするのであればOBDの端末を購入しないといけなくなるので、全ての車種に高い技術で対応していたプロショップに整備依頼が出来ません。

高い技術を持っているプロショップの社長さんの話では旧車と呼ばれている昭和から平成初期に発売されていたR32GTRとかNSXとかスープラとか、その辺りの車のオーナーさんは300万円から1000万円位の整備費用で依頼をするので新車はいらないそうです。

今後も、OBDが搭載されている新車が古くなってしまうと、その車はプロショップでも簡単に整備が出来なくなってしまいますので、ディーラー等に持ち込むことになりますから、中古車としての高い整備を安い費用で依頼するメリットが無くなりますね。

 

 

中古車を購入する場合はOBDが搭載されているかを確認しましょう。

 

業界のプロショップとか車に詳しい人ならODBについてよく知っているとは思うんですが、普通の人はOBDってものすら知らない人も多いでしょうし、最近値上がりしている平成初期の中古車の価格が高いので5年落ちの中古車を購入すると・・・。

なんと、OBDが付いているので、行きつけのプロショップでの整備が断られたって話にもなりかねませんので、これから中古車を購入する人であれば、ODBの有無について確認しておいたほうが良いでしょうし、出来ればプロショップにも相談がお勧め。

OBDがあれば、別に高い技術持っていない整備工場とかディーラーでも短期間でなるべく品質が高い整備ができるのかもしれませんが、一定以上古くなっている車の不具合に関してはプロショップの経験が活かせますので、いらない機能かなと思います。


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