ブレーキローターにスリットを入れると性能がアップする?

性能が良いスポーツカーの場合、ブレーキローターにスリットと呼ばれる溝が最初から入っていることが多く、ポルシェの有名なブレーキPCCB等はローターに穴がたくさん空いていますので、ローターに溝や穴があった方が性能が良くなる理由があります。

車のブレーキは踏んだ際に重さ1トンを超える車をブレーキだけで止めようとする訳ですから、相当な負荷がかかることにより発熱も凄まじいので、ローターから熱を逃がすためにスリットや細かい穴がたくさん空いていて、性能を高くしている訳なのです。

一般的な国産車のブレーキローターを見ると、そのような溝や穴が開いている事はまずなくて、普通に鉄の円盤状の部品をブレーキパッドで挟んで摩擦を発生させて、車を止めようとするのですが、更にブレーキ性能を高くしたい場合はどうしたら良いのか?

 

 

目次

ブレーキローターにスリットを入れると性能がアップする?

 

日本で発売されている国産車にはブレーキローターにスリットが純正で入っている車は殆どなくて、ごく一般的な通常の鉄のローターをブレーキパッドで挟んで制動処理を行うのですが、純正状態のローターにスリットを入れる人が結構いらっしゃいます。

これは、スポーツカーのチューニング雑誌などで散々煽られることが多くて、国産車の鉄のローターにポルシェのPCCBのような穴までは開けれませんが、スリットを入れて熱を逃がす構造にすればブレーキ性能が高くなるってチューニングの方法ですね。

ただし、実際にはブレーキローターにスリットを入れても殆ど性能的な差が出ないことが殆どであり、ブレーキの性能を高くするにはパッドの容量を大きくしてブレーキバランサーと呼ばれている前後のブレーキの調整行うセッティングをしないといけません。

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一般の国産車のローターにスリットを入れるのは自己満足?

 

一般的な国産車のブレーキ性能を高くしたい場合、ポルシェやフェラーリ等とは異なり、グレードの高いセラミック製のブレーキシステムが用意されていることは殆どなくて、せいぜい社外品のパッドに交換するくらいしか性能を向上する方法はありません。

社外品のブレーキパッドに交換する時も、サーキット用、ストリート用、街乗り用といった感じで、走行時のブレーキローターの温度によって最適なパッドが変わってきますが、これが意外に性能が良くなるのブレーキパッドの交換程度が一番良いですね。

例えば、一般的な国産車に対して、ブレーキローターやブレーキパッドを極端に性能が良いブレンボやGT-Rのブレーキパッドを等を改造して取り付けることも可能なのですが、その場合はプロショップによるブレーキバランサーの取り付けが必要になります。

 

 

ブレーキローターにスリットを入れても殆ど性能は変わらない?

 

元々PCCBの様にセラミック製で究極のブレーキシステムなどでしたらローターに沢山穴を開けて熱を逃がすって構造になっているので、効果は大変高いのですが、一般的な国産車の鉄のローターを改造してスリットを入れても殆ど性能的な意味はないです。

もちろん、ローターにスリットを入れることにより熱を逃がすって構造になるので、全く効果がないと言うわけではありませんが、体感的に効果を感じたいのであれば、ブレーキパッドを走行時速に合わせて最適化するのがよく、ローター加工は自己満足です。

一般的な国産車でブレーキ性能を高くする場合、全然違う車のブレーキシステム全体を改造して取り付けることも可能なのですが、相当高い技術力と車両整備の腕が必要になることから、素人がDIYで出来る作業ではないので、プロショップに相談しましょう。

国産車のブレーキローターに穴を開ける加工は構造上出来ませんし、やらないほうが良いのですけど、熱を逃がすであろうスリットを入れる作業はプロショップであれば、容易に対応してくれて利益率も良い仕事なので、積極的に相談をしても良いですね。


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