ここ最近、排ガス規制の強化や、新しく発売されている車ならほぼ必須になっているOBDの普及などにより、車の電子化が行われていて、昭和から平成初期にかけて発売されていた、スープラやGT-R、シルビア等で流行った過激な改造がなくなりました。
何しろ、マフラーやエキマニの交換も厳しくなったり、チューニング前提のエンジンオーバーホールはもってのほか状態なので、現在、チューニングプロショップに持ち込まれるスポーツカーの多くが、旧車と呼ばれている登録から20年以上の車ばかりです。
今後、更に排ガス規制が厳しくなったりハイブリット車が普及したりしてくると、スポーツカーも購入して無改造の状態で乗り、数年経過したら下取りに出して、また新しい新型を購入して、純正の状態で乗り続けるってなるでしょうから、益々売れないです。
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最近GTウイング付きの車を見なくなった理由。
それで、走っている車を見ていると、最近はGTウイングと呼ばれている、巨大な羽をリアに取り付けているスポーツカーを殆ど見なくなり、たまに見た場合は、絶滅危惧種のような扱いになってしまっていますが、本当、GTウイング付きの車がいません。
これには色々と理由があるんですが、その大きな理由の一として、かつての平成初期の頃には、スポーツカーの専門雑誌が多くあり、その記事の中でGTウイングをつけたら性能がアップするとか、カッコいいとか、いわゆるステマがやりたい放題でした。
その際にはネットなどもまだなく、スポーツカーの専門誌を購入して見るしかなかった時代なので、記事を見た人がステマに負けてしまい、意味がないGTウイングを購入して取り付けたり、それがカッコいいことだと思っていた人もいたのが、実情なのです。
GTウイングを取り付けても実は殆ど意味がない?
実際に平成初期に発売されていたスポーツカーの専門誌を色々と持っていますが、中身を見ると、GTウイングが格好いいとか、サーキットでタイムがアップするとか、高速道路で安定するとか、意味不明なステマ記事の連続で、今見ると普通に笑えてきます。
レーシングカーは巨大なGTウイングがついていますが、実際にはボディ全体の設計や、下回り、フロント周りのカナード等の正しい取り付けなどが必要になってきて、巨大なGTウイングを付けたからと言って、それで車の性能は大幅にアップしません。
結局の所、ステマ記事を見て満足をした人が取り付けていたけど、ネットが普及するにつれてステマ記事ばかり書いているスポーツカーの専門誌が次々と廃刊になり、ステマをしようと思っても出来なくなってきたので、GTウイングを付ける人も減りました。
都内で走っていると警察に目をつけられるGTウイング。
GTウイングが全く意味がないかといえば、法定速度で走行するのなら意味がないだけで邪魔になるのですが、首都高速で速度違反の公道レースをする場合は話が変わってきて、200キロ以上の速度を出す人も多く、この状態ならGTウイングも意味があります。
そんなこともあり、お飾りでGTウイングを付ける、なんちゃってステマ記事に洗脳された人も殆ど居なくなり、GTウイングを付けている人は、本気で公道でレースを楽しむような人くらいしか残っていないので、警察に見つかると呼び止められる車が多い。
また、車幅をはみ出すようなGTウイングは警察に止められると、一発で取締の対象になりますし安全上の問題もありますし、そもそも、そんな物を付けてもなんの意味もありませんが、本当、GTウイングは見なくなったので、時代も変わってきたものです。