先日、ネットの報道で、近くの駐車場に駐車している今では中古価格が凄まじい価格になっている、R32GT-Rのナンバーが5ナンバーになっているのでおかしいと、近所の人が通報したらしく、それが原因になって自動車窃盗団が逮捕されていました。凄い。
日産のGTRの中でもR32は最も古くて扱いやすいので、人気があります。ただし、現在は中古相場でも1000万円を超えるような価格帯になってしまい、誰でも購入できる車では無くなったこともあり、窃盗団から特に狙われやすい車になってしまいました。
R32GT-Rのナンバーは車体の大きさにより、通常は3ナンバーです。それを見た人がおかしいと感じて通報したってありますので、余程詳しい人が見たんでしょうね。今ではGTR自体が珍しく、青空駐車場に停車されていることも少ないので余計に目立った?
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駐車場の5ナンバーのR32GT-Rが怪しい!通報で窃盗団逮捕。
日本国内における車のナンバーですが、車体の大きさ(横幅)によって、5ナンバー、3ナンバーと明確に分類されています。ですから、本来R32GT-Rは3ナンバーの車であり、5ナンバーは絶対に装着できないことがわかっていればおかしいとなりますね。
以前であれば、R32GT-Rはそこら辺で見かけることが出来た車になりますので、そのへんで見かけても誰も気にしてませんでしたが、今では本当、見かけること自体が珍しくなっており、希少な車で中古価格も爆上げ状態ですから、逆に目立つんですんです。
ちなみにR32のGT-Sって車種だったら5ナンバーなんですけど、GT-RのエンブレムがついているR32になると3ナンバーです。この違いを知っている人、一目でR32GT-Rであると判別できる人、日本人だと車好きな人以外はいないってのも問題ですね。
驚いたのがR32GT-Rの価格を40万円として報道したいた事。
このR32GT-Rの窃盗団逮捕のニュースを見ていて驚いたのが、盗まれたR32GT-Rの時価総額は40万円って報道をしていたことです。確かに、既に25年以上前の車なので、減価償却が進んでおり、現在は価格がつかない、いわゆる低価格な中古車です。
しかし、これは一般的な年式だけを見た中古車の価格であり、R32GT-Rのように、中古車相場が爆上げしているようなプレミアムカーの場合、中古車専門店に行っても、40万円の予算で購入できることはないので、この時価総額ってのがおかしい話です。
日本のR32GT-Rのような古い中古車は、車両保険に加入することが出来ません。余程、保険会社にコネがある人でしたら契約できるのかもしれませんけど、時価総額1000万円等の車両保険には先ず入れないでしょう。日本の中古車の問題はここです。
R32GT-Rが盗難されたら泣き寝入りで車両保険も出ない?
今回、盗難されたR32GT-Rが通報で見つかり、窃盗団が逮捕された訳ですが、このR32GT-Rの本来のオーナーさんは一体どうなったのか?、そこまでの報道はなく、ほかに情報もないので分からないのですが、見つかるまでは泣き寝入りだったのでは?
R32GT-Rの盗難車ですから、海外で盗難されて日本に持ち込まれた車ではなく、日本国内の何処かで盗難されたR32GT-Rでしょうから、これ、もし、R32GT-Rが見つからなかったら、オーナーさんは泣き寝入りで、本当に辛い毎日を過ごしていたでしょう。
日本の自動車盗難、自動車保険の問題はこの部分です。一部の特殊な事例ではなく、中古車全体の実売価格を無視して、勝手にレッドブック等を使って、過小に安く時価総額を設定しており、R32GT-Rのオーナーは盗難、事故にあったら泣き寝入りが現状。
日本の政治家は、利権で新車を売ることだけ以外には全く興味がないでしょうから、中古車の自動車税を高額な金額に設定していますし、犯人が逮捕されても、盗まれた車が無事に戻ってくることが珍しい今の日本。オーナーの意識から変えるしかなさそう。