車であれば必ず付いている重要な冷却パーツの一つにラジエーターがあり、車の発熱を抑えるために、特にチューニングされたスポーツカーであれば、大抵がラジエーターがアルミ2層や3層の強化品に交換されていることもあり、冷却性能を高めています。
また、中古車であれば最初からアルミ3層のラジエーターが取り付けてある場合もありますので、社外品の冷却パーツが付いているスポーツカーをみて、これを購入しようと決める人もいらっしゃるのですが、ラジエーターは利用方法により主体が異なります。
よくあるのが、初心者の人がアルミ3層のラジエーターが取り付けてある中古のスポーツカーを購入して、冷却性能が高い車なので安心だと思って乗っていると突然オーバーヒートしてしまうなどのトラブルであり、これはラジエーターが原因になるわけです。
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アルミ3層の高価なラジエーターに交換してもオーバーヒートする理由。
初心者の人が勘違いしてしまう原因として、価格が高いアルミ3層の社外品のラジエーター程晴雨のが良いと言った勘違いであり、確かに冷却性能は高いのですが、それはアルミ3層ラジエーターが最高のパフォーマンスを発揮できる状況下にある場合です。
アルミ3層のラジエーターは速度を出して運転していて大量の風がラジエーターにあたっている場合でしたら最高の冷却性能を発揮できるのですが、風が全く当たらない状態の場合、どんどん温度が上昇してしまい、コンデンサーが更にそれに拍車をかけます。
よくあるのが大渋滞の夏場にエアコンを全開で運転している場合であり、その状況ではラジエーターのコアに風が全くあたらず、アルミ3層の意味が全く無くなりますし、エアコンのコンデンサーとの干渉で温度がどんどん上昇していく原因になるのです。
ラジエーターを交換する時は信頼できるプロショップに相談がお勧め。
中古のスポーツカーを購入する場合、見た目では普通の人はエンジンのチューニングをしているかどうかが分かりにくいケースが多いですし正しいチューニングをされてない場合、発熱がひどくエンジンルーム内の温度上昇に歯止めが効かない場合もあります。
ですから、中古のスポーツカーを購入する時は、出来るだけノーマル形状の中古車が良いと言われているのがそういった初心者の人が予測できないトラブルになるのを避けるためや、過剰な運転で車にダメージが蓄積されていない車を選ぶためでもあります。
ラジエーターの交換をする場合、銅、アルミ等の素材の違いがありますし、価格の違いなども大きく、初心者の人であれば、価格が高くてレース用と書かれているラジエーターが性能が良いと判断してしまいがちですが、状況によりデメリットがあるのです。
アルミ3層のラジエーターに交換したら水温計も追加しましょう。
単純に高速走行時の性能で言えば、アルミ3層のラジエーターが一番良いのは当然ですが、それはサーキットや高速道路などを高速で走行していて、ラジエーターのコアに強烈に風が当たっている場合であり、全く風が当たらない渋滞時は逆に冷えません。
冷えないどころかそれでエアコンを使っていれば、どんどん水温は上昇していくことになりますので、通常はアルミ3層のラジエーターを取り付けている車の場合は精度の高い水温計を取り付けている人も多く、プロショップに相談をすれば簡単に付けれます。
知らない人が水温計が別途で取り付けてある車を見て、なんで最初からついてある水温計があるのに、態々別途で水温計を取り付けているのか?と疑問に思うかもしれませんが、それは純正の水温計は大抵は精度が低いからであり、全く使えないからです。
純正の水温計の精度を上げてしまうと、水温が高くなって不安になる人が多いらしく、完全な純正仕様なら普通の車は重体でエアコンを使っていてもオーバーヒートすることはありませんので、あえて不安感を出さないように精度を低くしている訳なのです。