平成初期には日本の国産自動車メーカーから大変魅力があるスポーツカーが沢山発売されていたので、現在は発売終了になってしまった当時のスポーツカーが現在の中古市場で凄まじい値上がりをしていてNSXや32GT-Rの中古車は富裕層しか購入出来ません。
特にNSX-Rの中古車に関してはフェラーリの中古車と同等かそれ以上の中古相場になっていて、本当に普通の人では購入することができなくなってしまっている現状ですが、それ以外にもマツダのロードスターの中古相場も確実に値上がりをしている状態。
これは、新しく発売されるマツダのロードスターは確かに斬新な車なのかもしれませんが、スカイアクティブエンジンがダメダメで、トルク感もパワー感もなくて、更には簡単にはチューニングも出来ずにデザインもBMWみたいで嫌だって人が多いからです。
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ロードスターで2000回転からのトルクが欲しい場合の対策。
それで、特にNA型のリトラクタブルヘッドライトのロードスターに興味を持っている人などは中古で購入するしかありませんので、現在の割高とも思える値上がりをしたNAロードスターの中古車を購入してみると、あれ?何かが違うって感じるわけです。
そのなにか?っていうのが、ロードスターはスポーツカーってイメージで購入すると大抵の人が感じる、パワーとトルク感が全く無くてNA(自然吸気エンジン)なのに2000回展からかったるくて、インプレッサを街乗りしているような違和感を感じます。
これは違和感ではなくて、実際にロードスターは当たりエンジンであれば別なのですが、殆どが適当なバランスでエンジンが組まれていて、更に中古で古くなったロードスターの場合は、低速からスカスカ状態なので、下手をしたらフィット以下の加速です。
ロードスターは当たりエンジン以外は吹け上がりが全然無いのです。
ハズレエンジンでもVPROでセッティングを出して、エンジンをフルオーバーホールして、更には全体のバランス取りをしたロードスターであればどうなのか?と思うかもしれませんが、実際に何度も運転した見た感じでは、これフルコン?って位遅いです。
逆に凄まじい精度でプロが調整して組まれた当たりエンジンを搭載したロードスターの場合、NAでも800回転のアイドル状態からアクセルをちょっと踏んだだけで凄まじい加速をしていきますので、これは本当に人馬一体なんだって思えるくらい別の車です。
しかし、これまでロードスターを何台も見てきましたけど、本当の当たりエンジンが積まれているロードスターって殆無いので、どうしても2000回転からの立ち上がりがかったるいとか、普通にフィットのオートマを運転している方が早いって不満が出ます。
ターボチューンでは上でフン詰まるのでメカチューンのみで対策。
2000回転からトルクを出すには小型のタービンを取り付けたターボチューンをすれば簡単では?と思うかもしれませんが、それをやってしまうと今度は上の回転域で糞詰まりになってしまう為、極めてバランスが悪い仕様の車になってしまうのでNGです。
一番良いのはアタリエンジンに交換して超軽量の重さ3キロ位のフライホイールに交換をして、プロショップにVPROでセッティングを出して頂くことなんですけど、これをするのは当たりエンジンを入手するのが相当難しいので、現実的な解決は出来ません。
NAロードスター定番のターボチューンでは駄目?、だったらどうするのか?となるんですけど、プロショップの社長さん曰く、この場合はエンジンの排気量をアップさせる公認車検をとるチューニングを行うのが一番現実的で、効果も高いとのことでした。
予算は100万円以上必要になるのとVPROセッティングも必須。
今回の車は1800CCのNAロードスターですが、これを2000CC以上にボアアップすることにより、更にはそれに合わせて全体のバランス取りを行うことにより、2000回転からの立ち上がりのトルク感を大幅に改善できますので、検討する価値はあります。
ただし、単なる普通のエンジンオーバーホールではありませんし、ブロックの拡張やピストンはコンロッドの交換、VPROの取り付けやセッティングなども必須になりますので予算は100万円以上で納期は2ヶ月位、定期的なリセッティングが必須になります。
更には信頼ができるプロショップに依頼をしないと、予算だけかかって車の状態が余計に悪くなるとか、乗りにくくなり原因不明の故障が多発するって状態になりますので、腕が良くて信頼ができるプロショップに相談をして総合的な予算と性能を確認します。