最近、行きつけのチューニングプロショップの社長さんに聞いた所、なんでも最近、旧車と呼ばれている昭和末期から平成初期にかけて発売された国産スポーツカーの整備ができなくなった相談を受けることが多くなっており、今後更に増えていくと思います。
旧車のスポーツカーについては、日産シルビア、GT-R、マツダRX7やロードスター、ファミリア、トヨタのトレノ、レビン、スープラ、ホンダのシビックやNSX、S2000等、錚々たる有名な車がありますので、これらの旧車を所有している人は多いです。
しかし、既に発売から20年以上が経過している車も多く、ディーラーでは純正部品そのものが廃盤になっていたり、独自にチューニングを施した改造車も多く、専門店以外では整備ができなくなっていて、今後、更に整備が難しくなる問題が発生します。
目次
旧車の国産スポーツカーの整備が出来なくなる?
旧車の国産スポーツカーの整備が出来なくなる理由ですが、行きつけのプロショップが店を閉めてしまい、地元では整備が出来ないこと、違法改造車では無いにしろ、独自の改造を施している車の場合、専門知識がない工場では車検すら危ういといった事情。
行きつけのプロショップが店を閉めてしまう理由ですが、先ず、現状ではスポーツカーの整備を主体に行っている、いわゆるチューニングプロショップの場合、車を手放す人が増えてきたり、廃盤部品が増えてきたり、後継者がおらず高齢化が進んでいます。
それらの理由により、プロショップの社長さんも子供には絶対に継がせたくない位、お金に厳しい業界らしく、更には長期間に渡って専門性の高い技術やノウハウ、人脈などを身につけないと改造車の整備は出来ないので、人材自体がいないのが最大の原因。
廃盤部品が気になるなら断然日産がお勧め。
最近では、カルロス・ゴーンさんが検察に逮捕されてしまい、日産に残った経営者では正直まともな経営ができそうな人材もおらず、売上も激減しているようですが、日産がかつて発売していた、フェアレディZとかGT-R等の場合、廃盤部品は気になりません。
その理由は、確かにメーカーとしては廃盤になってしまった部品が多いというか、既に殆どの部品が廃盤になってしまっている感じですが、日産のスポーツカーに至っては、世界規模で社外品で純正部品と同等の部品が生産されており、それを買うだけです。
トヨタやマツダ等の場合、日産のスポーツカーのような、廃盤部品を大量に社外品で生産するような状態になっておらず、純正部品がない場合はワンオフで制作するか、別の車の部品を改造流用することになるので、状況次第ではかなりお金がかかります。
後継者がいない問題は今後の重大な課題になります。
現時点では、私がいつもお世話になっている、チューニングプロショップの社長さんは元気にやっているんですが、既に後継者がおらず、現在の社長さんが倒れるとか引退をすれば、もう整備を依頼することが出来なくなりますし、板金系は更に厳しいですね。
メーカーの新車の板金をやっている腕が良いと有名な板金工場の社長さんとも知り合いで、よく話をするんですけど、とにかく専門技術が必要な業界なので、若い人材での後継者がいない事がここでも問題になっていて、自分が死んだら終わりだとのことです。
ディーラーの整備とは違って、プロショップは独自のノウハウが必要で、エンジンチューンからCPUのセッティング等あらゆる整備に対応できないといけませんし、現状は正直殆ど儲からない業界になって来ているらしく、後継者問題は深刻になってます。
仮に若い人で車がすきってだけの人材を雇うと、全く技術や経験が伴わず、お客さんから凄いクレームが来て全ての作業をやり直しになることも多く、怒鳴りつけるとすぐに辞めてしまうなど、時代の変化もあるのでしょうけど、プロショップは絶滅寸前です。