日本でスポーツカーの改造をする人が激減した理由

最近、スポーツカーの改造をしている人が激減しているので、平成初期の頃に大量に見かけた違法改造をしているスポーツカーが激減していて、まれに見ても旧車と呼ばれている古いスポーツカーばかりであり、新型のスポーツカーの場合は殆ど純正状態です。

これには明確な理由があって、最近発売されているスポーツカーの場合、OBDが当たり前になっていて、それにより簡単にパーツの交換が出来なくなってしまったので、購入から売却まで殆ど純正の状態で乗る人が増えている事が、最大の原因になります。

最近のスポーツカーにはOBDが必ず搭載されているので、デジタル管理されている都合上、エンジンのチューニングは出来ませんし、マフラーやエキマニの交換も簡単には出来なくなっていて、車検の騒音等も厳しくなる一方で、改造自体が出来ないのです。

 

 

目次

日本でスポーツカーの改造をする人が激減した理由。

 

車検も違法改造等にはかなり厳しくなっていて、平成初期ころのスポーツカーであれば、当時の純正時の騒音なら問題ないんですけど、最近のスポーツカーでは排ガス規制がかなり厳格化されているので、かつての爆音マフラーを付けたら車検は通りません。

OBDでの管理が当たり前になったスポーツカーでは、デジタル制御されていますから、大幅な改造をしたい場合は、ハーネスから作り直しになりますし、公道を走行できない・・、いわゆる車検をうけてナンバーを付けれなくなる位の覚悟が必要です。

更に、スポーツカーを購入して改造をするってのが、当たり前だった平成初期ころとは違い、若い人自体がスポーツカーに興味を持たなくなってしまっているので、現在スポーツカーを愛用している人は若くて30代、40代、50代が当たり前のような時代です。

 

 

若い人がスポーツカーというか車に興味がない時代。

 

インターネットで情報がいくらでも手に入るので、かつての時代のようにスポーツカーを購入して女の子にもてるとか、デートに使えるとか、そういった煽り記事を真に受けてスポーツカーを購入する人自体がいなくなっているので、ステマ記事が使えません。

最近の若い人は、お金が有り余っていても車には興味がないって人が圧倒的に多く、お金がないから車を購入しないのではなく、平成初期ころのスポーツカーの購入の煽り記事がひどかったというか、そういった手法で無理をして車を購入する人もいません。

その結果、ステマ記事を繰り返していたスポーツカー専門誌はどんどん廃刊になっていき、更にはお金があっても車には興味がない若い人が増えてきたので、スポーツカーは日本では絶滅危惧種になってしまい、排ガス規制強化等も更に拍車をかけています。

 

 

チューニングショップのお客さんも40代以上が殆ど。

 

実際にチューニングショップに来店しているお客さんを見ていると、殆どが40代以上になっていて、高齢の人であれば60代の人もいるんですけど、若い20代の人は殆どいないというか、メインのお客さんの年齢層が40代から50代になっている感じですね。

創業から20年以上のチューニングショップでは、当時は20代、30代のお客さんが圧倒的に多かったんですけど、その時のお客さんがそのまま40代、50代になった感じで、その後に続く若い年代のお客さんがついてきていないって状態なのが分かります。

新規で若い人がスポーツカーを購入しなくなっている、更には排ガス規制はOBD等の影響もあり改造をする人も比例していなくなっている業界がスポーツカーのオーナーですからスポーツカーを改造する人が激減するというか、オーナー自体が激減なのです。

20代の若い人でも投資などで一財産を築いた人であれば、フェラーリやランボルギーニなどに乗っていますが、そういった人は目立つだけで、数としてはホントに少数ですし、それらは基本ノーマルで乗る車なので、新規参入がない業界は過疎化が進みます。


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