日本国内で車を購入すると、新車でしたら3年後に車検があり、中古車でしたら2年に1回のペースで車検がありますので、車検を迎える車の場合は、必ず車検を受けなければならず、そのままにしていると車検切れになってしまって運転ができなくなります。
別に車検が切れても車の運転をすることは可能なんですけど、その状態で一般道路を運転してしまうと道路交通法違反になってしまい、その場合は殆どのケースにおいて自賠責保険も切れているでしょうから、想像以上の罰則が待っているのです。
絶対に、車検切れの車で一般の道路の運転をしてはいけません。
ただし、車検が切れていても一般道路を運転できる方法があり、きちんとした手続きを取っていれば、たとえ車検切れだろうが堂々と一般道路を運転できる訳なんですけど、それを実現する為には、一定の制限と仮ナンバーを取得する必要があります。
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仮ナンバーとは赤色の斜め線が入っているナンバーのことです。
あまり聞き慣れないナンバーの名前として、仮ナンバーがある訳ですが、仮ナンバーというのは、その名の通り、仮ナンバーのことであり道路を運転しているとちょっと変わった斜めの線が入っている不思議なナンバーを見たことがある人もいるかと思います。
仮ナンバーは赤色の縁線が入っていますし、中央に斜めの赤い線がはいっていますから、見ればすぐにそれが仮ナンバーであることが分かりますので、その車は車検が切れているけど、特別な許可をもらって公道を運転できる状態になるのです。
逆に言えば、車検が切れている状態で、一般道路を運転する方法については、仮ナンバーをつける方法以外には選択肢がありませんので、万が一、車検が切れた場合は、仮ナンバーを取得してから一般道路を運転すると憶えておくと便利です。
仮ナンバーを付ければ好きな場所で運転ができる訳ではありません。
車検が切れたら仮ナンバー付ければよいのであれば、皆さんそれで車検を受けずに仮ナンバーを取ればよいだけになりますので、実際には仮ナンバーをつけている車は走行して良い区間が決められていて、更には利用目的も完全に決めれています。
例えば、車検整備を受けるために車両整備工場に移動する場合は、その区間を事前に申請しておき、あくまで自宅から車両整備工場までの移動手段として仮ナンバーを借り受けることになりますので、そのままディズニーランドに遊びに行ってはいけません。
また、大抵は仮ナンバーを借り受けている期間が5日前後と決まっていて、それを超えるような貸出は出来ませんので、本当に車検が切れている車を、整備工場やディーラー等に運転して移動させるためだけに、仮ナンバーを使えると思ってください。
仮ナンバーは何処に行けば入手できるのか?
では、自宅の車の車検が切れているので、仮ナンバーを入手したい場合は何処に行けばよいのかと言えば、通常は自宅を管轄している市役所や区役所に行けば良くて、仮ナンバーは移動元か移動先の住所を管轄する役所に行って申請するものなのです。
品川区に住んでいる人であれば、品川区役所に行き、既に有効期限が切れている車検証を持参して、窓口に行けば仮ナンバーの申請手続きを行ってくれるのですが、この際に自賠責保険が切れている場合は、事前に自賠責保険に加入しないといけません。
自賠責保険は強制保険になりますから、これが切れていると公道での運転ができない事や大抵は25ヶ月位の契約になっているため、車検が切れても1ヶ月位は自賠責保険にゆとりがあるものなのですが、暫く放置していた車の場合はそれも切れている筈です。
自賠責保険については、役所に行く前に事前に保険会社に相談をすれば良いので、車検証の中にある自賠責の保険証券の連絡先に電話をすれば、普通に対応してくれます。
あとは、手数料として750円を持参して免許証も持参しておけば大丈夫です。
車検がうっかり切れてしまって、急いで整備工場へ車を運転して移動させたい場合は仮ナンバー入手してから運転して移動させることが出来ますが、通常は車屋に電話をすれば、あとは勝手に車屋が全てやってくれるので、普通は仮ナンバーは余り必要ないことが多いといえます。